ファンコン(NineHundred静音化シリーズ5)
シリーズの3で、もう一息が思う様に静音出来ないという事を書きましたが、その対策として、やはり5インチベイにファンコンを付けました。
中央がKAZE MASTER アルミです。
ファンの回転数と、温度計の温度を各4点ずつ表示できます。
左から
- CPUファンの回転数と温度。
- グラボの温度
- HDDの温度
- チップセットの温度
ボリュームによる電圧制御は、
- CPUファンの電源
- グラボの電源
- 前面ファン*2の電源
- 背面ファンの電源
NineHundredの付属のファンは4ピンタイプなので、回転数を拾うことが出来ません。CPUはリテールのファンで、背面ファンはScytheのS-Flex(800rpm)です。
回転数の戻りがない場合は、非表示となる。(0RPMと表示されないので便利)
取り付け位置は以下の様になってます。
1.CPU温度センサは、CPUファンの隙間に折り曲げた紙と一緒に挟み込んでます。
2.グラボの温度センサは、GPUの裏側に付属のテープで貼り付けました。
ちなみにグラボのファンの電源は2ピンなので、それを3ピンソケットに無理矢理差し込んでます。
3.HDDの温度センサは、4台あるHDDのうち、システムが入っている1台に付属のテープで貼り付けました。
4. チップセットの温度センサは、チップセットのヒートシンクの側面に貼り付け。
中でケーブルがばらけるのが嫌なので、ばらけそうなケーブルはスパイラルチューブで纏めてしまいます。
今回はそれが災いして、温度センサをCPUのヒートシンクに挟んだまま巻いてしまったのでセンサに負担がかかり、根元から折れてしまいました。
ただ、この商品には2本、温度センサの予備が入っているので助かりました。
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- CPU:Core2DuoE6750(2.66GHz)
- MEM:UMAX Palsar 4GB(2GBx2)
- M/B:Gigabyte GA-965P-DS3P
- G/B:Gigabyte GV-NX88T512HP(8800GT)
- HGST HTS723216L9A360*2(2.5インチ 7200回転 160GB*2 RAID0)
- HGST HTS543232L9A300*2(2.5インチ 5400回転 320GB*2 RAID1)
- OS:Windows Vista 32bit
MHF(モンスターハンターフロンティア)のベンチマーク動作時の温度上昇をチェックしました。
- 室温20℃の部屋で1時間放置したのが「アイドル」。
- MHFベンチを起動し、2週目開始時。
- MHFベンチを起動し、3週目開始時。
CPU | G/B | HDD | C/S | ||
1 | アイドル | 28.7 | 33.2 | 22.1 | 49.1 |
2 | MHF2週目 | 40.7 | 54.5 | 22.1 | 58.1 |
3 | MHF3週目 | 41.5 | 54.5 | 22.1 | 60.0 |
CPU=CPU、G/B=グラフィックボード、HDD=7200回転のHDD、C/S=チップセット。
3の後は温度が安定したので、載せてません。
MHFベンチの場合、最初がものすごく処理が重いみたいで、一気に温度が上がり、後半少し下がります。なので、この表は最高値ではないかもしれない。
静音状態としては、アイドル状態でP180だったら無音に近い状態(のはず)です。
S-Flex以外の全てのファンを、これ以上ボリュームを絞ると起動時にファンが回転しない所まで絞ってます。
NineHundredは前面が空いてるので、ファンの回転音やHDDのアクセス音がどうしてもかすかには聞こえてしまいます。
CPUファンは写真の通り750rpm前後、背面ファンは780rpm前後。ファンコンに繋いだ時点でPWMの機能は生きてないので、低速の定速で回り続けています。(実は今回、これが一番したかった事)
正直、G/Bのファンは回転数が分かりません。最大速度の50%で動いているとしか。
前面のケース付属のファンは12v駆動、それを3/4程度で回してるのですが、ファンコンとローラの電圧が3.7~12v出力なので、12-3.7=8.3、8.3/4=2.075、2.075*3=6.225、6.225+3.7=9.925で、10v程度という事になるのでしょうか。回転数は、12v時に低速で1200rpmなので、単純計算で、10v時は1000rpm?
あんまり参考になりませんね。
ちなみにScytheのS-Flexの効果は、凄いです。
詳しい説明はこちらを見ていただくとして、風を切る音は流石にしますが、ボールベアリング等でファンが回転する際に発生する機械的な音が全くしません。800rpmのノイズ8.7dBAは、嘘じゃないです。
800rpmの製品を最高速で使用してるのでファンコンの意味ないんですが、折角回転数表示が出来るのに繋がないのも・・・。
1200rpmや1600rpmの製品をファンコンで50%くらいで使用すると下げることも上げることも出来るので、そうすれば良かったのですが。
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表の解説をすると、CPUは最近のCore2DuoやQuad等のCore2系だと、オーバークロックしなければ比較的、熱は気にしなくて良いと思います。リテールのファンでも十分に冷えます。最大値で41℃だったらまあ大丈夫かな。
G/Bの54度は、少々高いですね。最近のCPUは省電力化に向かっているから良いけど、GPUは反対に反省電力方向に進んでるので、PCパーツとしてはかなりの熱を持ちます。54℃くらいだったら、まだ大丈夫だろうけど。
CPUにしてもGPUにしても、”そのもの”の温度を計っている分けではないので、そのものの温度はさらに高いはず。当然温度は1℃でも低い方が良い。
2.5インチのHDDは熱を持ちませんね。NineHundredの性能のおかげもあるのでしょうが、3.5インチの時はもっともっと熱かった。今回はベンチマークなので、データを全てメモリに読み込んでしまったらHDDにアクセスしなくなるので、熱の持ちようもないわけですが。
C/Sについては、”熱い”としか言いようがないですね。PCのパーツの中でチップセットが一番熱を持っているというのは問題だ。最近のチップセットは構造的にはファンレスで、CPUからの風で冷やす仕組みになっているけど、それにしてはヒートシンクが明らかに小さい(写真2と4)。以前、側面から風を当てたりしてみたけど、温度は下がらなかった。何か対策が必要かな・・・。
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今回、久しぶりにファンコンを使いました。
ファンコンを使うとファンの回転数が自由に変えられるのは良いのですが、ケースの中が線だらけになってしまうのであまり使いたくなかったんです。
ですが、ケーブルを全てスパイラルチューブで処理したので、それほど見苦しくはないです。
NineHundredは、”通常のケースでは電源オンで点灯するLED”という物が無いので、ケース前面の2つの青く光るファンが、光っているか、光っていないかで電源が入っているかどうか判断するしかないんです。
でも、ファンコンを付けたおかげでファンコンのLEDが点灯しているか点灯していないか出判断できるので、前面の青いファンを通常の黒いファンに変更しても問題ないかなと思ってます。
ただ、青く光らないNineHundredなんて、NineHundredじゃない!といえば、そうなんですよねぇ。
黒いファンに変更するとしたら、やっぱ現在背面に使用しているS-Flexかな。
上部ファンに関しては、耳を近づけるとカリカリと耳障りな音がするんですが、20cmという事もあって交換するわけにもいかず、低速で放置してます。風切り音自体はそれほどでもないですが、低速で25bBAという事なので、S-Flexの20cm版が出れば即、交換しますけどね。
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