TMPGEnc5とテンプレート
TMPGEnc Video Mastering Works 5略してTMPGEnc5です。
ご存知の通り、ビデオを編集するソフトです。
3→4→5と使ってるんですが、大きなトラブルどころか小さなトラブルも無く、
大変使いやすい、信頼の置けるソフトです。
>TMPGEnc Video Mastering Works 5
ただ、何でこんな長い名前になっちゃったんでしょうね。
TMPGEnc 5.0じゃあかんかったのかな。
ちなみに、クレジットカードの明細書には、”ティエムペグエンク”と書いてある。
発音としては、てぃーえむぺぐえんく、かな。
5は、見た目は色が黒くなっただけで、4とあまり変わらない感じですが、
MPEG4 AVCに対応したり、x264エンコーダを搭載したり、
SandyBridgeに対応したり、
あとは、バッチエンコードツールが使いやすくなったりしてます。
使用方法の一連の流れとしては、
- TMPGEnc5を起動し、ファイルなりDVDやブルーレイからビデオファイルを取り込む。
- CMカットしたり、クロップを変更したりして、編集する。
- 出力フォーマットを決定する。
- 出力先を設定する。
- エンコード開始。
ですね。
4工程のウィザード形式になっているので、順番に進めていくだけです。
戻ることも出来るし。
一個ずつエンコードするのは大変なので、予め準備だけしといて、後で一気に連続でエンコードすることも出来ます。
それがバッチエンコードツールで、(バッチ:バッチ処理とは、連続で順番に処理する事を言います)
上の5の時にエンコードを開始せずに、バッチエンコードツールに登録する。
そしてまたスタートに戻って、1から4まで繰り返し、バッチエンコードに登録する。
それを繰り返し、後は寝る時にでもバッチエンコードでエンコードを開始して、終わったら休止状態にでもなるように設定しておけば、勝手に終了してくれるので、便利。
また、エンコード中でも一時停止して、また再開したり、一時停止したままWidowsを休止状態にしたり出来るので、便利。
テレビの放送を加工するなら、CMカットしてエンコードするだけなので、手順はあんまり悩むことも無いですが、悩むとしたら初期に必要な、出力フォーマットの設定ですよね。
フォーマットは自分なりのものを一度決めて、テンプレートを作ってしまえば、後は毎回それを選ぶだけなので、大変なのは最初だけです。
CMカットして、どういう形で保存するか。
MPEG4で保存するのか、DivXで保存するのか、とか色々あると思うんですが、
良くわからないんで、そういう時は、いっちゃん良いやつ、という事で、
MPEG4 AVC(H.264)にする。ペガシスの一押しでもあるし。
一応、出力フォーマットのテンプレートがあるので、それを使えるんだけど、
どうせ落とすなら、(めんどくさくない範囲で)最高の状態でコレクションしたい。
>H.264 wikipedia
色々試した結果、こんな感じのテンプレートになりました。
これはアニメ用と考えてください。
アニメ以外を出力する場合はビットレートの上限を下げないと、もの凄いファイルサイズになると思います。
基本はデフォルトのMP4(AVC)です。
それを加工して、
プロファイル&レベル:High @ Level 4.1
サイズ:1920 X 1080
アスペクト比:画面アスペクト比 16:9
レート調整モード:VBR(固定品質)
品質:50%
最大ビットレート:9500
ビデオタイプ:プログレッシブ
パフォーマンス:とても遅い
ちょっとまだまだテスト不足なんで、この設定が最高かというと、そうではないと思います。
これ以上画質が上がるかはわかりませんが、あまり画質を落とさず、エンコード速度を速くする事は出来ると思います。
この設定で24分ほどのアニメの場合、200~400MBくらいになります。DRで録画した映像が、画質をほとんど落とすことなく1/10~1/5になるので、まあ十分かなと。
1本エンコードするのに、私のPCで1時間程度かかります。
・ プロファイルレベル4.1と4.2で全く同じ物を出力してみましたが、ファイルサイズに変化はありませんでした。
・ サイズが1440*1080の物を1920*1080で出力すると、多少ファイルサイズが大きくなりますが、ほんの少し綺麗になりました。ほんの一部分しか確認していませんが。
・ VBRの固定品質で、最大ビットレートを9500取っています。アニメだと基本的にベタ塗りなので、上限を大きく取っていてもファイルサイズはそれほど増えないです。
地デジ放送のビットレート自体が低いのもあり、速く動くシーンではとてもじゃないけど、見られたもんじゃないです。
そんなシーンを高画質化するのは無理だし、そんな所でがんばっても、無駄にビットレートが上がるだけです。
つまり、最大ビットレートが9500ってのはあんまり意味が無くて、汚い所は切り捨てるつもりなら、もっと低くできるって事です。
ただ、その境目を探るのがめんどうなわけで・・・。
・ パフォーマンスですが、ヘルプによると、”とても遅い”が一番画質が良くなると書いてあるので、とても遅いで出力してます。
あまりに時間がかかりすぎるようなら、上げてみるのも良いかもしれません。画質が低下しなければよいですが。
一応、ファイルをアップします。
お気に召すか分かりませんが。
「mp4avc_1920x1080.tvmw5e」をダウンロード
IS01用テンプレートも作ってみました。
IS01はMPEG4 AVCも再生できるので、上の1920*1080のを少し修正して、
プロファイル&レベル:High @ Level 3.1
サイズ:852 X 480
にしました。
IS01は画面の解像度が960*480で2:1。かなり横長です。
なので、1920*1080の16:9を、縦480だと横が853になるので、853*480。
としたいところだけど、853と入力すると852になっちゃうので、852*480です。
プロファイルレベルは、4以上にすると再生できませんでした。
3.2にすると、音が出なかったので、3.1にしました。(もしかすると、Bluetoothの調子が悪かっただけかもしれません)
プロファイルレベルを低くすると、29.97fpsで出力できなくなるので注意です。
ただ、再生できるものの、結構ぎりぎりなんじゃないかと思います。
CPUの使用率が分からないので何とも言えませんが、物によってはブロックノイズが出る場合がありました。
少し戻して再生しなおすと、出なかったり。
でもまあ綺麗だし、許せるレベルかな。
「mp4avc_is01_852x480.tvmw5e」をダウンロード
ここでちょっと解説というか確認というか。
録画したファイルを開くと、1440*1080と、1920*1080の2種類があると思いますが、前者がハイビジョン放送で、後者がフルハイビジョン放送です。
どちらも再生すると、16:9の画面一杯に表示されます。
1920*1080はもちろん16:9ですが、1440*1080は12:9だからダメなんじゃないの?って思うかもしれません。
それは、再生する際に16:9で表示するように、横に引き伸ばして表示しているのです。
アスペクト比 16:9って設定はつまり、16:9でエンコードするって意味ではなく、16:9で再生するって意味です。たぶん。
つまり、1440*1080の映像を16:9で再生する、と。
(1920=16*120、1080=9*120)
再生時に縦は9*120=1080でどちらも同じなのでそのままですが、横は12*120=1440しかないので、16*120=1920まで引き伸ばします。
そういうわけで、アスペクト比が 16:9であれば、1440*1080の映像を1920*1080で保存しても、問題ないです。
むしろ、テレビ側で引き伸ばす必要がなくなるので、エンコードする時間やサイズは大きくなりますが、画質が良くなります。たぶん。ソフトと設定次第?
ただ、一部分を切り抜いて見比べた場合に、少し綺麗かな?ってぐらいで、再生中はほとんどというか、全く気にならないレベルです。
私も他の色々なサイトを参考にしつつ、確認しつつ行っているので、ここのテンプレートでOKとは思わず、自分なりの設定を見つけてください。
↓製品版です。ダウンロード版やアップグレードは、TMPGEncのサイトからです。体験版もあります。
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